元日本代表GK川口能活、日本代表GKコーチに就任へ!
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今月2日に現役ラストマッチを終えたばかりの川口が、引退、即、日本最高カテゴリーの代表コーチに転じる仰天人事が判明した。複数の関係者によると、引退発表を受けて日本協会の関塚技術委員長が極秘裏に接触。A代表とU-22(東京五輪)代表のGKコーチ就任を要請し、内諾を得たという。J3相模原で25年のプロ生活に幕を閉じた直後。現役時代同様、華麗に第2の人生も幕を開ける。
聞いたことがない。一般的にはクラブの下部組織、代表でも世代別など育成年代から指導を始めるところだが、コーチ歴なしでピラミッドの頂点A代表のスタッフ入り。日本人初の兼任指揮官になった森保監督でさえ、引退翌年は小学生の普及現場から。専門職のGKだからこそ実現したであろう、前例のない起用だ。
とはいえ、川口以上に影響力ある男はいない。日本代表GK歴代最多の国際Aマッチ出場116試合を誇り、アトランタ五輪ではブラジルを破る「マイアミの奇跡」の主役に。W杯は初出場の98年から4大会連続でメンバーに選ばれ、日本人GKとして初めて欧州に渡った先駆者にもなった。
一方で苦労も知る。右すね骨折、右アキレス腱(けん)断裂。全治半年以上の大けがから、よみがえってきた。10年W杯南アフリカ大会には基本的に出番がない第3GKで招集され、チーム主将として岡田監督と選手の橋渡し役に徹した。J2、J3も経験。あらゆる相談に対応できる経験を積み、代表では潤滑油になる役割が期待されそうだ。
先月の引退会見では「W杯ロシア大会を見て、日本は世界で戦えると感じた。違う形で貢献し、若い世代に還元したい」と引退理由を語っていた。いつか代表に-。そのタイミングは未来ではなく来年だった。抜てきには、世界的コーチへの英才教育の側面もある。
初仕事はアジア杯。04年中国大会では準々決勝ヨルダン戦でPK2本を止めて勝つなど奇跡の優勝に導いた。その説得力は計り知れない。森保ジャパンでは下田GKコーチと2人体制になり、A代表と五輪代表の活動が重なる場合は下田コーチがA、川口が五輪を分担する方針という。炎の守護神が、炎の日の丸コーチへ。東京五輪、W杯カタール大会へ。胸が高鳴る人事が発表の日を待っている。
◆川口能活(かわぐち・よしかつ)1975年(昭50)8月15日、静岡県富士市生まれ。富士市立天間小3年でサッカーを始め、同4年からGK。東海大一中2年で全日本ジュニアユース優勝。清水商(現清水桜が丘)では1年から正GKとなり、主将の3年時に高校選手権優勝。94年に横浜入り。01年からポーツマス(イングランド)などの海外クラブでプレーし、05年に磐田でJ復帰。J2岐阜、J3相模原と渡り歩き、今季限りで現役を引退した。日本代表で国際Aマッチ通算116試合出場は歴代3位タイで、GKでは最多。180センチ、78キロ。血液型A。
12/7(金) 4:37 日刊スポーツ
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Source: カルチョまとめブログ