レアルにとって意味のないクラブW杯。実力差は明らか、改めて考える大会の存在意義
- By : Kaskas55
- Category : 海外サッカー日本人選手
「レアル・マドリーが史上初のクラブワールドカップ3連覇を達成」。
このような見出しが、今朝のスポーツニュース欄には多く載っていたが、大して驚きはない。チャンピオンズリーグ3連覇の偉業を成し遂げた時点で、ほぼマドリーのクラブW杯優勝は決まっていたようなものだからだ。
事実、準決勝から登場した銀河系軍団は圧倒的な強さでこの大会を制覇した。マドリーにとっての初戦となった鹿島アントラーズとのゲームでは、前半立ち上がりこそスローペースだったが、試合が進むにつれ本来の力を発揮。ガレス・ベイルのゴールで先制すると、以降もギアを上げ続け鹿島を圧倒した。結果的にはベイルのハットトリックがあり、3-1でアジア王者を退けている。
そこには計り知れない「差」があった。そもそも、この大会にどれほどのモチベーションで挑んでいるか定かではないマドリー相手にこれほど圧倒されるのは屈辱的以外のなにものでもない。ただ、それが欧州とアジア、あるいはその他の大陸王者との間にある「差」なのだ。
2016年のクラブW杯決勝戦もそうだ。鹿島はマドリー相手に2点を奪い、延長戦まで勝負を持ち越すなど奮闘したが、最終的には2-4で敗北を喫している。昌子源はマドリーが「全然本気ではなかった」とも話していたが、「本気ではない相手」に対しても勝つことができないのは、明らかな実力不足なのだ。近年は欧州と他の大陸王者との差がさらに広がったようにも感じている。
もちろん、鹿島に限った話ではない。現地22日に行われたクラブW杯決勝戦、アル・アイン対レアル・マドリーとの一戦も同じだった。
●如実に表れた力の差
開催国王者の枠で今大会に出場しているアル・アインは、準決勝で南米王者のリバープレートを破るなど快進撃を見せてきた。もちろん、地元UAEの人々の優勝への期待はかなり高まっていただろう。
ただ、待っていたのは厳しすぎる現実だった。立ち上がりこそビッグチャンスを作るなど奮闘していたアル・アインだったが14分、ルカ・モドリッチに見事なミドルシュートを叩き込まれあっさり失点。ワールドクラスの一撃が皮切りとなり、試合はここからマドリーの独断場となる。
マドリーはパスを回しながら自分たちが主導権を握り、相手の一番痛い所を突こうと狙いを定める。両サイドバックのマルセロとダニエル・カルバハルは高い位置を取り、攻撃に厚みを加え、組み立ての部分でもサポートに回る。アル・アインはその両SBが空けたスペースを使いたかったはずだが、なんせボールを奪うことができない。
最前線のマルクス・ベリにボールが収まり、カイオらサポートの選手が飛び出してある程度のところまで押し込むことはできていたが、以降のアイデアはマドリー守備陣にすべて消された。前半、開催国王者はわずか2本のシュートしか放つことができなかった。
前半だけで11本ものシュートを浴びたアル・アイン。力の差は、如実に表れていた。
そして60分にはマルコス・ジョレンテにゴールを決められ2点目を献上。さらに79分にはコーナーキックからセルヒオ・ラモスが頭で合わせダメ押しの3点目を決められる。
その後、お互いに1点ずつを奪い試合は4-1でマドリーが圧勝。アル・アインはほぼいいとこなく、成す術もなかった。
●クラブW杯は必要?
大会前の予想通り、マドリーの優勝で幕を閉じた今回のクラブW杯。
ただ、毎年開催されているクラブW杯で毎年言われ続けているのが大会の存在意義だ。アジア王者やアフリカ王者といったクラブは世界の強豪クラブと勝負できる数少ない機会をこの大会で得られるため、彼らにとっては多少意味のあるものになっているかもしれない。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181223-00010001-footballc-socc
>>2以降に続く
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Source: 海外サッカー日本人選手速報 WORLD SAMURAI