【アジア杯】誰よりベトナム知るトルシエ氏が予言!日本に“アジアの洗礼”を浴びせる可能性は決して低くないと展望
- By : Kaskas55
- Category : 海外サッカー日本人選手
00年アジア杯レバノン大会で日本を優勝に導いたトルシエ氏は昨年8月から、ベトナムのナショナルトレーニングセンターといえる「PVFアカデミー」の強化責任者として、ベトナムサッカー連盟と連携して育成強化に携わる。日本との1戦を前に、その声色は低く、冷静だった。
「10試合すれば9試合は日本が勝つかもしれない。ただ、その“1試合”を心配するべきかもしれない」
23歳以下の選手を中心に編成された若いベトナム代表は1次リーグで優勝候補のイランと対戦。0-2で敗れたものの、トルシエ氏は前向きに試合を捉えた。「DF陣はすごくよかった。とくに5バックのうちセンターバックの3人はいい。日本戦は、ボールを持っていなくても安心して見ていられるだろう」。そして続けた。「もしベトナムが勝つとしたら、2-1だ」。日本に敬意を示しつつ、ベトナム勝利の可能性も示唆した。
ここまでの森保ジャパンの戦いぶりについて「攻撃でまだ少し戦略がない」と物足りなさを指摘した。「個人プレーで突破できるような攻撃のリーダーがいない。そこをベトナムは強みにできるかもしれない」。ベトナムはとにかく守備に集中し、日本にボールを持たせてカウンターを狙うシナリオ。だからこそ、FW大迫の状態が気にかかる。「まだ日本が攻撃の力を隠しているとしたら…」。トルシエ氏は右臀部(でんぶ)痛でまだ1試合の出場にとどまってる大迫の復帰が、カギになると予測する。
ベトナムは昨年8月のジャカルタ・アジア大会にU-23で臨み、U-21で臨んだ日本代表を1-0で破った。当時のメンバーのほとんどが今大会も名を連ね、目標だった決勝トーナメント進出を上回る成績を残して勝ち残った。「『日本は強いけど、負けない』という気持ちを彼らは持っている」とトルシエ氏。世代が違うとはいえ日本に勝った経験、そして失うものはないという心理状態も、後押しすると分析した。「試合前は誰もが日本有利と言う。ただサッカーは計算じゃないから、結果は誰にもわからない」。とにかく試合を見てみようじゃないか-。どこか自信を感じさせる言葉を残し、電話は切れた。【取材・構成=岡崎悠利】
◆フィリップ・トルシエ 1955年3月21日生まれ。パリ出身。現役時代はフランス2部でDFとしてプレーし、28歳で引退。ナイジェリア代表監督として98年W杯予選を突破し、本大会では南アフリカ代表を指揮し、大会後に日本代表監督に就任。02年W杯日韓大会でベスト16に進出。カタール、モロッコの代表監督を経て、08年から当時JFLのFC琉球総監督を2年務めた後、中国やトルコなどのクラブを指揮。現在はベトナムの財閥が運営するサッカーのトレーニング施設のシニアディレクターとして、若手選手や指導者の育成に尽力している。
1/24(木) 6:00 日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190124-00456830-nksports-socc
続きを読む
Source: 海外サッカー日本人選手速報 WORLD SAMURAI