【アジア杯】サウジ相手の「受けて立つ」戦い方はイランには通用しない

海外サッカー日本人選手
1: Egg ★ 2019/01/27(日) 10:40:00.32
【鈴木良平の「クールアイ」】

これまでの5試合とは「逆の発想」が絶対条件となる。

アジアカップ準決勝(日本時間28日午後11時開始)でイラン代表と対戦する森保ジャパンに向けて送る言葉だ。

イランは今大会の優勝の大本命と言っていい。

どの選手も強靱なフィジカルとスピードを兼ね備え、2011年からチームを率いるポルトガル人監督ケイロスの指揮の下、チーム全体のコンセプトも一貫している。

「個々の選手の持ち味を最大限に生かす」ためにチーム全体が「手数を掛けずに前線にスピーディーにボールを放り込んでいく」という意識で統一されているのである。

ボール支配率には拘泥せず、愚直なまでに「スピーディーかつシンプルに」相手ゴールに向かっていく。これが凄まじい破壊力になっている。グループリーグ3試合、決勝トーナメント1回戦、準々決勝の計5試合で得点12・失点0。攻守もガッチリ噛み合っている。

要チェック選手として「背番号20」のFWアズムン(24)を挙げたい。

身長186センチの偉丈夫ながら、足元の技術も高い。何よりも準々決勝の中国戦で見せた圧巻スピードには驚いた。自陣からのロングボールに反応した相手DFの後方に位置しながら猛然とダッシュ。先にボールを収め、1ゴール1アシストと勝利の立役者となった。

「背番号8」のDFブーラリガンジ(26)が守備ラインを統率し、アンカー役の「背番号9」MFイブラヒミ(31)がDF陣の前で相手の攻撃の芽を摘んでいく。「背番号18」MFジャハンバフシュ(25)は、オランダリーグ時代の17―18年シーズンに得点王となり、今は英プレミアでプレーしている。「背番号21」のMFデヤガ(32)は、ドイツとの二重国籍を有してドイツの世代別代表でプレーしていたが、A代表はイランを選択した。

かつてヘルタ・ベルリン、ボルフスブルクなどでの好パフォーマンスが記憶に残っている。

■「勇敢」に戦ってほしい

たとえば決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦のような<受けて立つ>戦い方は、絶対に避けなければならない。

今大会の日本選手たちは、主導権を握られながらも粘り強く守り、流れの中での攻撃からではなく、セットプレーやPKの得点を守り切る戦いで勝ち上がってきた。しかし、それはトルクメニスタンやベトナム、決定力の低かったサウジ相手に奏功しただけ。個々の選手のレベルもチームの総合力も、格段に上のイランには通用しない。

とにもかくにも「勇敢に」戦ってほしい。

「相手よりも一歩早くボールに近づいて」「1対1の球際では絶対に負けない」という気概を強く持ち、攻撃する時も守勢に回った時も「アグレッシブ」にプレーして欲しい。これまでと逆の戦いをやり続ける――。これが、強敵イランを打ち破る最善の策と信じる。

(鈴木良平/サッカー解説者)
2019-01-27_13h44_24
1/27(日) 9:26配信ゲンダイ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190127-00000008-nkgendai-socc


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