- 1 名前:Egg ★:2018/10/14(日) 23:04:05.39 ID:CAP_USER9.net
- 日本代表はロシアワールドカップを終え、転換期に差し掛かっている。森保一監督は新世代の若い選手たちと、長年代表を支えてきたベテランたちを融合させようとしているが、浮き彫りになるのは両世代の温度差だった。誰もが「大人しい」と語る若手たちには、今後何が求められるのだろうか。(取材・文:元川悦子)
写真 今の日本代表には本田圭佑(左)や長谷部誠(右)のような強烈なパーソナリティの持ち主はいない
https://amd.c.yimg.jp/amd/20181014-00010000-footballc-001-2-view.jpg
長友「これまで以上の刺激をもらっている」
森保一監督率いる新体制の初陣だった9月のコスタリカ戦に続いて、12日のパナマ戦も3-0で勝利し、順調な滑り出しを見せている日本代表。これまで攻撃陣を支えてきた本田圭佑や岡崎慎司、香川真司のビッグ3不在の中、南野拓実や伊東純也といった新戦力が結果を出し、19歳の冨安健洋がA代表デビューを果たすなど、森保ジャパンには確かに新たな風が吹いている。
13日の新潟市内での最後のトレーニングでも明るいムードが漂っていた。前日負傷交代した伊東は欠席したものの、それ以外の22人の表情はこの日の天候のように晴れやかだった。
そんな若手中心の戦いぶりをベンチから見ていたロシアワールドカップ組の筆頭が32歳の長友佑都だ。2008年5月のコートジボワール戦で日本代表初キャップを飾ってから国際Aマッチ出場109試合を数えるベテランサイドバックは素直に「見ていて気持ちがよかった」と前向きに評価した。
「若い選手たちが躍動して結果を出してくれるのはホントに嬉しいし、僕自身もこれまで以上の刺激をもらっている。成長しないと若手に追い抜かれるんだという危機感が芽生えるし、いい感情でした」と言うように、4年後のカタールワールドカップを「通過点」と位置づける男は、16日の次戦・ウルグアイ戦と2019年1月に迫ったアジアカップに向けて、より一層モチベーションを高めたようだ。
つづく
10/14(日) 12:04配信 フットボールチャンネル
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181014-00010000-footballc-socc写真
https://amd.c.yimg.jp/amd/20181014-00010000-footballc-000-2-view.jpg
- 2 名前:Egg ★:2018/10/14(日) 23:04:16.12 ID:CAP_USER9.net
- ●足りないのは経験値、そして「キャラ」
ただ、ポジティブな方向に進んでいるとはいえ、まだ若い選手だけで世界を倒せるレベルには至っていない。A代表出場歴が少ない新世代の面々には「世界トップとの堂々と駆け引きする力」が足りないからだ。長友を筆頭にロシアで代表をけん引したベテラン選手たちはそういう能力を間違いなく備えていた。
「南米の選手たちは試合の初めに相手を威圧する。危険な場所ではないところでガツンといって、ファウルをして、相手に『こいつ来るな』って思わせるというか。僕がインテルにいた時には、(ハビエル・)サネッティとか(ワルテル・)サムエルとか(エステバン・)カンビアッソとかに『最初にまずいけ』とよく言われた。そういうずる賢さはやっぱり必要になってきますよね」とベテランサイドバックが強調した通り、海外や代表で長いキャリアを持つ選手たちは心理戦で相手を上回る術を熟知していた。
実際、8年間キャプテンを務めた長谷部誠も、ワールドカップ3大会で4ゴールの偉業を果たした本田も、どんな状況に立たされようともメンタル的に憶することはなかった。
若い世代には経験値が不足している。ヨーロッパリーグ(EL)参戦中の南野と言えども、国を背負った状態でギリギリの修羅場をくぐった回数は少ない。日の丸をつけて間もない伊東や冨安、堂安律もそのあたりは未知数だ。ウルグアイというFIFAランキング5位の相手と対峙してみて、彼らの本当の力が分かると言っても過言ではない。その厳しさを改めて若い世代に伝えようとしている長友の気配りには敬意を評するべきだろう。
彼らベテランにあって新世代にないもう1つの重要ポイントが「周囲を動かす強力なパーソナリティとコミュニケーション力」だ。ロシアワールドカップ組と若手の融合の第1弾と位置づけられる今回の10月シリーズが始まってからというもの、年長者たちから「若い選手たちが大人しい」というコメントがあちこちから聞こえてくるからだ。
長友が「代表のイメージがちょっと変わりましたね。前は濃いキャラのやつがたくさんいたんで。(本田)圭佑とは宇宙の話とか生きる意味とかいろいろ話しましたけど、それを若手にしても引かれるので…」と残念そうに話し、ロシアワールドカップ組の中では口数の少ない方だった大迫勇也も「若手との会話はそこまで多くない」と違和感を吐露するなど、世代間コミュニケーションの方法に微妙な温度差に生じているのはやはり気になる。
つづく
- 3 名前:Egg ★:2018/10/14(日) 23:04:36.34 ID:CAP_USER9.net
- ●若手とベテランが真の意味で融合するには?
槙野智章も1~2年前に「選手の誕生日に何かをやろうと言い出すのはいつも僕。でも自分ももう30ですよ」と盛り上げ役としての悩みを口にしたことがあったが、若い選手が増えれば増えるほど、その傾向が加速しているようだ。その結果、日本代表全体の発信力が低下し、世間からの関心度も薄れていく。それは決していいことではないはずだ。
長友もこの問題を強く認識しているから、あえて若い選手に話しかけたり、メディアの前で「コミュニケーションの世界大会があったら優勝できるんじゃないかと思うくらい自信を持っている」と発言して笑いを取るなど、日本代表を盛り上げようと努力している。
長谷部や本田も発信力という点は卓越したものがあった。この2人の大ベテランがいなくなった今、その役割が長友に集中してしまっている。「みんなに刺激を与える部分ではパフォーマンスも必要」と本人も自覚を口にしたものの、30代になってアスリートとしてさらなる成長に挑みつつ、日本代表の地位向上や露出度アップにまで奔走するのは、いくら百戦錬磨の男にしても苦労が多すぎる。
彼らが若手だった10年前は、ベテランだった中村俊輔や中村憲剛に質問をしたり、意見を言ったりする姿がよく見られた。たとえメディアの前だろうが、遠慮する人間は少なかった。そのように年齢に関係なく選手たちがバチバチやり合うくらいの機運が生まれなければ、日本代表は本当に強い集団にはなれない。
森保ジャパンの滑り出しは今のところ順調だが、予期せぬ壁にぶつかった時に脆さを露呈する可能性も否定できない。次なる相手・ウルグアイはこれまで2戦とは比べ物にならないほど強い相手だからこそ、若い世代がピッチ内外でどんどん主張して、長友らベテランを動かすくらいの気概を見せるべきなのだ。
ウルグアイ戦ではコスタリカ戦で「ミラクル3」と称された堂安、南野、中島翔哉の若きアタッカー陣が揃ってスタメン出場すると目される。彼らには長友が求める強いコミュニケーション力や強力なパーソナリティを出す最大限の努力をすべきだ。一方で、長友らベテランは彼らの模範となるような働きをピッチ内外で示すことが求められてくる。新生日本代表に感じられる「長谷部&本田ロス」の空気を払拭するために、背番号5に託されるものは少なくない。
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1539525845
続きを読む
Source: フットボール速報