岡崎慎司と武藤嘉紀が感じるプレミアリーグという“世界最高の壁”
- By : Ero hentai
- Category : サッカー情報まとめ
もう1人は、ベンチスタートで出番のなかったレスターの岡崎慎司だ。
プレミアリーグでは、出番のなかった選手や出場時間の短かった選手がコンディション維持のため試合後にトレーニングを行うことが多い。この日も、ニューカッスルとレスターの控え選手たちがチームごとにスプリントを繰り返していた。
“日本人ダービー”として注目を集めたこの一戦だが、残念ながら試合の中で2人が相まみえることはなかった。むしろ浮き彫りになったのは、プレミアリーグの難しさと競争の激しさである。
レスターの岡崎は、プレミアリーグ7節終了時点で先発出場は1試合もなく、出番は途中交代での3試合のみ。出場時間はわずか26分だ。ニューカッスルの武藤も出番はすべて途中出場で、先発のチャンスは与えられていない。サウサンプトンの吉田麻也にいたっては、監督交代の煽りを受けて7節まで出番が一度もない。
おそらく3選手とも、プレミアリーグでなければ常にスタメンに名を連ねていてもおかしくはない。ドイツのマインツでレギュラーとして活躍した岡崎と武藤、オランダのVVVフェンロで最終ラインを支え続けた吉田――いずれも欧州のクラブで確固たる地位を築いてからイングランドに渡ってきた。だが、屈指の資金力を背景に世界中で人気のあるプレミアリーグは、そんな精鋭たちが一同に介しているのだ。
■世代交代という波に飲まれる岡崎
3年前に“奇跡のリーグ優勝”に大きく貢献した岡崎だが、レスターが推し進める世代交代の波に飲み込まれている。エネルギッシュなプレーでチームを活性化する岡崎も、来年4月で33歳。
レスターでは、クラブ史上2位の2500万ポンド(約37億円)で加入した21歳のケレチ・イヘアナチョと、同3位の2250万ポンド(約35億円)で加わった21歳のジェームズ・マディソンといった若い力が台頭してきた。
なかでも、岡崎にとって強力なライバルが、イングランドU-21代表MFのマディソンだ。主戦場は岡崎とポジションの重なるトップ下。リーグ戦では7節まで全試合に先発している。フル代表入りも近いと言われ、ニューカッスル戦には同代表のギャレス・サウスゲート監督も視察に訪れた。
マディソンの長所は、確かなパスセンスと高い決定力にある。そんなマディソンとのポジション争いについて、岡崎はどう考えているのだろうか──。ポイントはプレースタイルの違いにあると、岡崎は言う。
「マディソンは、王様的なスタイルでプレーする。彼のところにボールが全部集まるので、マディソン中心のチームになる。僕の場合はボールを受けた後、簡単にはたいて周りを生かす。そういう印象はマディソンにはないので。自分が欲しいところでパスを受ける感じです。だけど、周りを生かせるプレーがあった方が周りもイキイキしてくる」
岡崎は、リーグ優勝を果たしたレスターの象徴的存在だった。チーム全員がハードワークをこなし、前線から激しくプレッシングを仕掛けることで連勝街道を突っ走った。チームの全員が汗かき役。そんなチームだった。
もちろん、今のレスターには、その名残りも見える。だが、昨シーズン途中から指揮を執るクロード・ピュエル監督の下、チームはハードワークを基盤とするプレッシングサッカーから、ポゼッションサッカーにカラーを変えてきた。レスターは今、その変革期の真っ只中にある。
実際、“奇跡のリーグ優勝”のメンバーで、現在も主力としてプレーしてるのはFWジェイミー・バーディーとGKカスパー・シュマイケル、DFのウェズ・モーガンの3人しかいない。MFマーク・オルブライトンやDFクリスティアン・フックスは控えにまわり、DFダニー・シンプソンにいたってはクラブから戦力外通告がなされた。
レスターで押し寄せる世代交代の波──。そう考えると、岡崎の苦戦は今後も続くのではないだろうか。
-続く-
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Source: サカラボ | サッカーまとめ速報