岡田武史×小野剛/日本社会の課題と改善点「この国は主体性のある大衆が必要」「すべて人のせい、周りのせい…」
- By : Kaskas55
- Category : 海外サッカー日本人選手
●“守備的サッカーへの変更”ではない躍進の理由
小野 僕が技術委員長だったので、岡田さんにお願いして第二次岡田体制が始まりました。南アフリカW杯に向けたメンバー選考のときも一緒でしたね。浅草の焼鳥屋の2階を借りて、そこから(川口)能活に電話しました。
岡田 経験があって、みんなをまとめられる選手が欲しかった。だからアイツに電話して「力を貸してくれるか」と聞いたら、「少し考えさせてください」とぬかしよった(笑)。それで30 分くらいして電話がきて、「いま言ったのは23 人のメンバーとしてですか? サポートメンバーじゃないんですか?」と言ってきた。「違うよ ! サポートメンバーにお前を入れてどうすんだ」と。
小野 どうも時間がかかるなと思ったら、勘違いしていたんですよね(笑)。
岡田 でも、能活のおかげだよ。選手たちの目が覚めたのは。大会前、俺がアイツに選手同士でミーティングしてくれと頼んだ。選手たちが、新しい戦い方が腑に落ちているのか確かめたかったから。でも、アイツは俺に報告してこない。「どうだった?」と聞いたら「いいミーティングでした」と素っ気ない。あとで聞いたら選手たちが喧々諤々、本音を言い合ったんだって。それを報告したら、俺がまた怒り出すとでも思ったんだろうな。
小野 アイツなりにかなり気を遣ったんですよ。
岡田 そのあとも練習試合があって、俺は何も変わっていないと感じたけど、選手たちはあのミーティングがあったから、自分たちで動こうと思ったんだろうな。
小野 あの大会も素晴らしかったですね。
岡田 みんな戦術変更して守備的にしたのが良かったと言うけど、やっぱり、選手たちが自分たちで動き始めたのが大きかった。ロシアW杯もそう。日本人というのは、ハッキリ言うと主体性がなくて自立していない国民と言える。自分の人生は自分で決められるのに、すべて人のせい、周りのせい、環境のせいにしている。
小野 そうですね。
つづく
10/30(火) 10:10 フットボールチャンネル
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181030-00010000-footballc-socc
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