V・ファーレン長崎、新スタジアムを中核とした複合施設 J2降格でも作る!社長「日本に例がないものができる」
- By : Kaskas55
- Category : 海外サッカー日本人選手
三菱重工業の幸町工場(長崎市)の跡地に、V・ファーレン長崎の新スタジアム(2万3000席)を中核とした複合施設が計画されている。
事業を進める通販大手「ジャパネットホールディングス」(長崎県佐世保市)の高田旭人社長は、「日本に例がないものができる」と自信をのぞかせる。構想を聞いた。
――ホテルや地元密着型のマーケットも予定されている。どういう施設になるのか。
「自分は『スタジアムシティ』と呼んでいるが、県民が1日過ごせる場所をつくりたい。9月に欧州を回ったが、試合の前後にも食事やサッカー談議をゆっくり楽しんでいた。
スタジアムには家族向けのスペースや、熱烈なファンに向けた安価な席、値段は張るが食事付きで楽しむ席など色々と用意するつもりだ」
「周辺にどれだけエンターテインメントを作れるかが鍵。アイデア段階だが、大きな温泉施設や、新しいスポーツチームの発足などを考えている。稲佐山とつなぐロープウェーも実現したい」
「専用アプリを開発する予定で、施設が完成するまで定期的に最新情報をお伝えする。地元からもアイデアを募りたい。アプリには決済システムを持たせ、現金を持たなくて済むようにできればと思う」
――長崎市の「MICE(マイス)施設」との競合が心配されるアリーナは。
「アリーナは、現時点では必要と考えている。スタジアムでコンサートなどを開ければ必要ないと考えていたが、屋根を張るのがコスト的に難しい。そうなると音漏れしてしまう」
――長崎市は後背人口が多くないが、採算性は。
「欧州では、3万人収容のスタジアムが人口10万人ぐらいの地方都市にある。長崎市でできない理由がない。現状のデータを基に計算すると赤字になるが、自分たちで市場を創り出すつもりだ。
ジャパネットとして料理や建物の造りまで全てにこだわる。本当に魅力的であれば、全国から人が集まる」
――チームは降格の危機にあるが、計画に変更は。
「全く揺るがない。見据えているのは5年後、10年後。街づくりも含めた事業なので短期で考えない」
――事業への思いは。
「長崎に育てられた会社として、恩返しの気持ちがある。500億円から600億円の投資を考えているが、会社として過去最大だ。リスクを取って街づくりの先頭に立とうと思っている。
新スタジアムの運営スタッフは全員、県出身者を充てたい。来年から採用を強化し、3~4年間、毎年数十人を採る。東京でしかできないようなチャレンジを、一緒にやりませんか」(坂田元司)
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たかた・あきと 佐世保市出身。東京大を卒業後、証券会社を経て「ジャパネットたかた」に入社。2015年1月、親会社の「ジャパネットホールディングス」の社長に就任した。
V・ファーレン長崎の強化・育成も担当している。扱っている商品の一押しは、同社で借り切ったクルーズ船の旅。「みそ汁の味付けまでこだわりました」
2018年10月29日 12時15分 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/domestic/20181029-OYT1T50066.html
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Source: 海外サッカー日本人選手速報 WORLD SAMURAI