久保建英、スペイン紙副編集長が絶賛「彼はほぼ止められない怪物となった」「あのゴールは、何もないところから生まれたもの」
- By :
- Category : サッカー情報まとめ

https://news.yahoo.co.jp/articles/f0ea54a28cb27d799d767d0a84efe90415d39658

レアル・ソシエダの久保建英がまたもゴラッソを記録した。
レガネス戦で得意の切り込みから左足でゴールを記録。彼が怪物であることを証明する得点に現地識者も驚嘆し、称えている。
文=ハビ・シジェス/スペイン紙『as』副編集長
翻訳=江間慎一郎
久保建英を止めることは、もうできない。
レガネスとの対戦はどんなチームにとっても決して簡単ではない。嘘だと思うなら、彼らに敗れたバルセロナとアトレティコ・デ・マドリーに聞いてみればいい。彼らはボルハ・ヒメネス率いるチームの“勇敢な守備”の餌食となった2チームだ。
翻ってレアル・ソシエダは、そんな厄介この上ないレガネスをゴラッソ(ファインゴール)をベースに攻略した。コパ・デル・レイ準決勝ファーストレグ、ホームでのレアル・マドリー戦を3日後に控える状況で、彼らは良い感触をつかんでいる。とりわけ久保建英という圧倒的才能の切れ味は、まさに研ぎ澄まされた状態だ。
久保はこのレガネス戦、立ち上がりから途中交代で退く65分まで、ソシエダの中で最も活発な選手だった。監督のイマノル・アルグアシルは、レガネスの5バックを切り崩すために、この日本人選手をどうしても必要としていたのだ。
とはいえ、久保のすべてのプレーが模範的ではないことも、また確かだ。この試合ではドリブルを乱用し、チーム全体のプレーテンポを落とすことが間々あった。レガネスのような守りの厚いチームを相手に、そうしたプレーに執着することは逆効果になり得る。5バックを崩すセオリーは、サイドからまた逆サイドに素早くボールを回すこと、両サイドを幅広く使ってDFラインを押し広げること、DFラインの間を縦に抜けることになるのだから。
しかし、選ばれしフットボーラーである久保の考え方は、そうしたセオリーを超越している。彼が持つ極上の、類い稀なクオリティーは、あらゆる理論や仮説、定石の上に置かれるべき代物なのだ。
久保がこの試合で決めてみせたゴールは、そうでも言わなければ説明しようがない。あのゴールは、何もないところから生まれたものだった。普通、“何もない(=無)”ところからゴールは生まれようもない。しかし、この日本人は“無”を“すべて”にしてしまえるのだ。まったく、とんでもない怪物である。
あの瞬間、レガネスの選手たちは久保のプレーを無効化する術を何も持ち得なかった。いつものように右サイドから開始された“止められない”プレー……。右サイドでプレーしようとする彼のことを止められるのは、レギュラーの座を与えようとしない日本代表くらいのものだろう。
久保は本能的に右サイドから中央に切れ込んでいく。いつも左足を使い、いつも内にドリブルを仕掛けるために、止められると考える人もいるだろう。……しかしそんな考えは、まったくもって的外れだ。彼が最も得意としているプレーは、しっかりとキレが担保されているときには、もうほとんど止められない領域にまできている。右から中央に切れ込む彼のプレーは、とても単純なようでいて、レパートリーや選択肢が非常に幅広いのだ。
確かに今回のゴールでは、股抜きで突破したフアン・クルスの守備が稚拙で、シュートについても相手に当たって若干コースが変わる運に恵まれた。しかし久保は、レガネスのDFライン全体を麻痺させたのである。
レガネスのDFラインは、久保に対して足を出したり、カバーリングしたりする勇気が持てなかった。そうすることをためらっていた。何となれば、このソシエダの14番が縦に抜ける、または後方にパスを出すことを警戒しなければならなかったからだ。久保はボールをさらしながらも、相手の届かない位置にそれを持ち込めるワールドクラスの選手である。だからこそ、ペナルティーエリア内右で対峙したアルティミラは消極的にならざるを得ず、シセとネヨウのカバーリングも遅れた。彼らは迫りくる日本人フットボーラーを、本能レベルで恐れていたのだ。
久保が右サイドから切れ込んでいくとき、テレビで見る人々もスタジアムの人々もレガネスのDFラインも、プレーがどのように終わるのかを予想していたはず。しかし危険を察知したとしても、いつだって最高の備えができるわけではない。人間がどうあがいても、どうにもできないフェノメノ(現象、怪物などの意)があり、いるのである。
久保には偉大なフットボーラーだけが持ち得る才能がある。それだけでなく各シーズン、各試合でさらなる成長を果たそうという野心、飢餓感もある。私たちは彼に感謝するしかない。久保のような選手がいるからこそ、彼のような選手がセオリーを超えるプレーを生んでくれるからこそ、私たちはフットボールを愛するのである。
【Real】久保建英応援スレ part1360【Sociedad】
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/football/1740300549/
