三笘薫、ドリブルが目立たなくなった理由を語る「そう見えても仕方ないですけど…」(関連まとめ)
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イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫が、「FOOTBALL ZONE」のインタビューに応じた。プレースタイルの変化や進化を感じたゴール、
今後のキャリアについて……。世界最高峰のリーグで活躍を続ける日本サッカーの顔が、現在地を語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎/全4回の1回目)
ロンドンから電車で1時間、真っすぐ南下した先に、イギリスでは珍しく太陽が降り注ぐ海辺の街に出会う。カラフルな屋根の上をカモメが飛び交う美しい地で、三笘薫は3シーズン目を迎えた。
今やシーガルズ(ブライトンの愛称)の顔となった背番号22のプレーを見に、地元のファンだけでなく、多くの日本人も訪れるようになった。
「リゾート地ですし、地形的に来やすい所があるのが追い風になっていますけど、ブライトンというチームを知っている人も少なかった中で、それを普及できたことは良かったかなと思います。
プレミアに興味を持ったり、そこからW杯につながったり。一人一人が活躍することで広がっていって文化になっていくのかなと思います」
今季の三笘は話題に事欠かない。開幕戦でオープニングゴールを決めれば、2月のチェルシー戦では月間最優秀ゴールを受賞した「超絶トラップ」からの得点をマーク。グラウンド外でも1月にサウジアラビアから巨額オファーが届いた。
その中の一つに、プレースタイルの変化がある。スタートポジションこそ定位置の左ウイングだが、これまでのサイドを背にしたプレーだけではなく、内側のポジションでプレーすることが増えた。
全文はソースで
https://www.football-zone.net/archives/587732#
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「本当にいろんな形のプレーをすることで、その能力は上がっていきます。もちろんドリブルが減ればドリブルの能力は下がりますけど、その中でも守備を含めていろんなことができるようになってきているので、成長を感じています。見ている人はどういうプレーをしてほしいか、もちろんいろいろあると思うんですけど、僕自身はやっぱり、総合的に高い選手を求めている。いい過程は踏めているかなと思います」
要因は2つある。今季から「僕の5個上には見えない」という32歳のファビアン・ヒュルツェラー監督が就任したこと。アメリカ生まれのドイツ人指揮官からは「ここまでずっと言われ続けるのは今までなかった」と言うほど、守備意識を高く持つこと、そしてゴール前に入っていくことを求められている。そして、もう一つは世界最高峰のプレミアリーグで、相手の対策を上回り、生き残っていくために“必要なこと”だったからだ。
「もうプレミアリーグのレベルを見れば、やっぱり難しいなっていうのは間違いなく感じているので。1年目と今年を比べても、リーグのレベル自体が相当上がってきているのは、すごく実感しています。ブライトンもそうですけど、プレミアはどんどんどんどん若い選手が出てくる。僕自身も若くないですし、常に結果を出さないと本当に入れ替わる世界なので。今後もずっと長くプレーし続けるためには、ドリブルだけではなくて、パスも、シュートも、守備も、ランニングもそうですし、全てができないといけない。勝利を逆算した上での過程だと思っています」
プレースタイルの変化は「やれることが増えた」
ドリブラーの印象が強い三笘だが、サイドにコンバートされたのは川崎フロンターレU-18に所属していた高校2年生の時。それまではボランチやトップ下など“真ん中”を務めることが多く、ドリブルやパスなど技術に長けた「うまい選手」だった。
「昔を思い出しながらやっているところはありますね。やっぱり感覚として残っているので、フロンターレで色んなことをやってきて、大学でもそうですけど、基本的な相手との駆け引きやボールの置き所、顔を上げることだったり、すべてのポジションでできるプレーはあると思うので。フィジカルが上がれば、どんな場所でもできるんですけど、それをプレミアの中で少しずつやれているのはいいことだと思います」
これまでも多くの名手がプレースタイルを変化させてきた。今ではゴールマシーンの印象が強いクリスティアーノ・ロナウドも若い頃は、三笘と同じく左サイドから切れ込むドリブラーだった。ジャックナイフと称された切れ味鋭いドリブルが武器だったライアン・ギグスも、キャリア終盤はセントラルMFにポジションを変えた。三笘自身もウイングからより“総合的な選手”へと進化することを求めている。
「(変化することは)想像していましたね。小さい頃からボランチもやっていましたし、サイドバックもやっていましたし。ウイングだけでキャリアは終わらないと思うので、間違いなく。もちろん一生ウイングで仕掛け続ける自分自身も見たいですけど、身体能力的にやれる時期も変わってきますし、たぶんそれは無理なので」
自身では手応えを感じる一方、世間のイメージとの“ギャップ”は大きくなった。「ドリブルをしなくなった」「仕掛ける回数が減った」。色んな声が耳に届くようになった。「そういう所を期待してくれるのはすごく嬉しいですし、やらないといけない気持ちでいないといけないんですけど……」と前置きした上で、少しだけ語気を強めた。
「すごい変わっている印象を持たれますけど、自分の中ではプレースタイルがコロコロ変わっているわけではないんです。そう見えても仕方ないんですけど、自分の中では勝利のためにやれることが増えたという感じなんです。僕自身もずっと1対1の状況を作れて、そこまで守備をしなくていいというのであれば、もちろんドリブルやっていますけどね。ドリブルをするためにサッカーをしているわけじゃないですし、チームの勝利のために何が最優先で何をしないといけないのか、というのをピッチ上で考えています」
ドリブルが目立たなくなった理由は進化の証。三笘薫は確実にトッププレーヤーへの階段を駆け上がっている。
