ゴールを決めたはずなのに、なぜか歯切れが悪かった。年内最後の国際親善試合を4-0の快勝で飾った直後の、豊田スタジアム内の取材エリア。ベンチへ下がるまでの72分間で手にした収穫を問われたMF原口元気(ハノーファー96)は、ちょっとした沈黙を挟みながら言葉を絞り出した。
「まあ……難しいですけどね。相手が相手……難しいですね」
キルギス代表と対峙した20日のキリンチャレンジカップ2018。開始2分に飛び出した代表デビューのDF山中亮輔(横浜F・マリノス)のゴールでリードして迎えた前半19分には、原口の果敢なドリブル突破からファウルを獲得。ペナルティーエリアの左角のあたりから自ら直接フリーキックを蹴り、ゴールネットを揺らした。
6月のワールドカップ・ロシア大会の決勝トーナメント1回戦、対ベルギー代表以来となるA代表通算8ゴール目は、日本代表にとっても特別な意味をもつ一発だった。
直接フリーキックから生まれたゴールは、ザックジャパン時代の2013年9月6日に行われたグアテマラ代表との国際親善試合で、MF遠藤保仁(ガンバ大阪)が決めた一撃にまでさかのぼらなければ見つからない。しかし、約5年2ヵ月にも及んだ空白の期間を埋めても、原口は自虐的な言葉で周囲を笑わせた。
「いやぁ、(直接フリーキックからのゴールには)カウントしないでほしいですね。思い通りに蹴れたわけじゃないし、決めたと言っていいのかどうかもわ・・・
続きを読む >>