ジュビロ磐田のJ1残留が決定的となった後半アディショナルタイム、ベンチスタートだったMF中村俊輔にお呼びがかかった。
「俊輔を突っ込んでスタジアムの雰囲気をサックスブルーのほうに持ってこようと思った」(名波浩監督)。
ボールに触れる機会はそれほどなかったが、指揮官なりの配慮があったようだ。
「いやー、反則だった」。試合後、足早に取材エリアに現れた中村は苦笑いを浮かべながらそうこぼした。
ピッチに現れた時の姿は半袖ユニフォームに手袋。J1残留か、J2降格かが決まる運命の大一番への気合いの表れかと思われたが、
「上着を脱いだら半袖だったので恥ずかしかった」と思わぬアクシデントの結果だったという。
振り返れば不完全燃焼のシーズンだった。今季の出場試合数はわずか16。これは高卒1年目の1997年にJリーグデビューを果たして以降、最も少ない数だ。
「リーグ戦では(初めての)得点ゼロだし、こういう1年になったのは計算外だった」。その原因は古傷とも言える左足首の痛み。
オフには「いろんな人に見てもらいたい」と療法を模索していくという。
足首の状態と向き合う中で「引退が見えてくるってこんな感じなのかな…って思った」。
だが、踏みとどまらせたのはかつてのチームメートであるGK川口能活の存在だった。
「そういう時にニュースが入って、自問自答できるチャンスだった。
能活さんみたいに自分はもがいたのかなと・・・
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