スーツにスニーカーはマナー違反?公式行事のイニエスタらに違和感
- By : Kaskas55
- Category : 海外サッカー日本人選手
【動画】2月18日に開かれた必勝祈願祭の様子
https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/movie/new/201902/sp/0012077159.shtml
2月18日、神戸市兵庫区の和田神社。大勢の報道陣がカメラを構える境内に、真っ白なスニーカーを履いたイニエスタ選手とビジャ選手が現れた。元ドイツ代表のポドルスキ選手も紺色と色は違えど、スニーカーだった。
この姿、日本政府も昨年3月から「スニーカー通勤」という形で推奨している。主導するスポーツ庁によると、働き盛りの運動不足の解消が狙い。週1回以上のスポーツ実施率(2016年度)は成人の平均で42・5%だが、20~40代に限ると30%台前半と低い。クールビズのように市民権を得て医療費の削減にもつなげたい考えだ。
クラブ広報によると、イニエスタ選手はいつもスーツにスニーカーを合わせるという。出身地の欧州では一般的なのだろうか。素朴な疑問を、武庫川女子大の井上雅人准教授(ファッション史)に尋ねると、答えは「定番とまでは言えないが、普及し始めている」。歴史をたどれば、1960年代にジャケットにジーンズを合わせるスタイルが米国で広がり始め、スニーカーも履かれるように。その影響が欧州にもおよび、近年はスポーツ用品メーカーだけでなく有名ブランドも売り出し、ファッションとして取り入れられたという。
それでも「スーツには革靴」の方がしっくりくると指摘すると、井上准教授は「そもそも、私たちが思うフォーマルは近代の欧州貴族の価値観を反映しているにすぎない」ときっぱり。欧州では革靴職人の減少も重なり「マナーが廃れているのではなく、歴史的に見ると19世紀以降の特殊な価値観が消えつつあるという見方ができる」と説明した。
シューズ販売の現場も動き始めている。大丸神戸店は昨秋、同庁の取り組みに呼応したイベントを開いた。「ただ単にスーツに合わせるだけでは体育の先生になってしまう」と販売促進担当者。スニーカーに合う細身のパンツをはじめ、履くこと自体の抵抗感を和らげるため、革靴のように見えるスニーカーや落ち着いた色目の一足を提案した。
イニエスタ選手ら有名人の露出をきっかけに、日本でも価値観の転換が起こるのだろうか。井上准教授は、純白のウエディングドレスを広めた英国のビクトリア女王を例に「(著名人の影響による意識変革は)歴史上、たくさんある。日本社会が高齢化していることも、歩くのが楽なスニーカーの活躍を後押ししそうだ」と予測している。
3/6(水) 17:00配信 神戸新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190306-00000013-kobenext-soci
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Source: 海外サッカー日本人選手速報 WORLD SAMURAI