アーセナルは29日、ボローニャからイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリを完全移籍で獲得したことを発表した。

　21シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を目指すアーセナルが、新進気鋭のイタリア代表DFを確保し、最終ラインの強化に成功した。アーセナルは契約期間について「長期」とのみ発表しているが、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると2029年6月30日までの5年契約を締結したとのこと。移籍金は総額5000万ユーロ（約83億円）となっており、このうち50％はカラフィオーリがかつて所属していたバーゼルに支払われるという。なお、背番号は「33」に決定している。

　2002年5月19日生まれで現在22歳のカラフィオーリは、センターバック（CB）を主戦場とするプレーヤーで左サイドバック（SB）としてもプレー可能。ローマの下部組織出身で2021年夏にトップチームへ昇格すると、ジェノアとバーゼルを経て、昨年夏にボローニャへ完全移籍で加入した。チアゴ・モッタ監督（現：ユヴェントス）の下で最終ラインの主軸に定着し、昨シーズンは公式戦通33試合の出場で2ゴール5アシストをマーク。チャンピオンズリーグ（CL）出場権獲得に大きく貢献し、クラブを60年ぶりに欧州最高峰の舞台へと導いた。

　また、今年6月にデビューしたイタリア代表ではここまで国際Aマッチ通算5試合に出場。今夏に開催されたEURO2024ではグループステージの全3試合にフル出場し、決勝トーナメント進出をかけたクロアチア代表戦では、果敢なドリブル突破からマッティア・ザッカーニ（ラツィオ）の同点ゴールをアシストした。

　アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督はカラフィオーリの獲得に際し、クラブ公式サイトを通じて以下の通りコメントしている。

「リッカルドと彼の家族をアーセナルに歓迎する。彼は素晴らしい選手であり、ディフェンスを強化する大きな力となる。リッカルドは大きな個性とキャラクターを持ち、大きなタイトルの獲得を目指す私たちをプッシュする特別なスキルを持っている。彼はボローニャとイタリア代表の両方で、ここ数シーズンすでに大きな成長を見せており、ここ1年の進歩と成長には目を見張るものがある。リッカルドと一緒に働くこと、チームに溶け込ませること、これから数年間彼をサポートしていくことを楽しみにしている」

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