［レスター（英国）　２８日　ロイター］ – サッカーのイングランド・プレミアリーグに所属するレスター・シティのオーナーで、タイ人富豪のウィチャイ氏が２７日、ヘリコプターの墜落事故で死亡した。同クラブと現地警察が明らかにした。

レスターは２８日、公式声明でウィチャイ氏の死去について「会長は２７日夜スタジアム外で墜落したヘリに乗っており、悲劇的にも命を失った１人だったことを、当クラブはこの上ない哀悼とともに確認した」と述べた。

ウィチャイ氏はタイの免税店運営会社キングパワー・インターナショナルの創業者。フォーブス誌によると、純資産４９億ドルでタイ第５位の富豪。

同氏は２０１０年、下部リーグで低迷していたレスターを買収した。同クラブは１５年に日本代表の岡崎慎司が加入した後、１６年にはオッズ５０００倍という奇跡のリーグ優勝を果たし、スポーツ界のおとぎ話と言われた。

警察によるとヘリは、クラブの本拠地で行われたウェストハム戦の終了１時間後、１９３０ＧＭＴ頃に離陸し、スタジアム近くの駐車場に墜落したという。同氏のほかスタッフ２人、パイロットら、搭乗した５人全員が犠牲となった。地上にいた人にけがはなかった。

目撃者によると、ヘリはスタジアムの上をかろうじて通過すると、コントロールを失って旋回を始め、地上に激突し炎に包まれたもよう。後部プロペラに異常があったようだとの証言も聞かれた。

事故を起こしたＡＷ１６９型機の製造元であるイタリアの航空会社レオナルド＜LDOF.MI＞は、捜査に協力すると表明した。同型機では初の事故だという。

【サッカー】＜レスター会長＞ヘリ事故で死亡 チーム発表
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