8日に行われたスコティッシュ・カップ5回戦でセルティックはレイス・ローヴァーズと対戦。この試合に前田はセンターフォワードで先発出場し、旗手怜央はベンチスタートとなった。

先に試合を動かしたのはセルティック。開始6分にペナルティエリア手前でパウロ・ベルナルドの落としを受けた前田はワンタッチでペナルティエリアに侵入。そして、左足でゴール左隅に流し込んでチームに先制点をもたらした。

さらに、前半アディショナルタイムにも前田がネットを揺らす。自陣ペナルティエリアからカウンターを見せたセルティックは、左サイドからヤン・ヒョンジュンが持ち込むと、ゴール前に走り込む日本代表FWにパス。最後は冷静に押し込んでリードを広げるゴールを奪った。

2点をリードするセルティックは、後半早々からさらに追加点を挙げる。47分に左サイドからのヤンのクロスにゴール前でルーク・マッコーワンが巧みに合わせてチーム3ゴール目。さらに9分後には、アンソニー・ラルストンの右サイドからのクロスをファーサイドでフリーになったヤンが右足ボレーで叩き込んで試合を決定づけるゴールを挙げる。

そして77分、前田にこの日3点目、ハットトリック達成となるゴールが生まれた。旗手のパスを受けたマッコーワンが巧みなタッチで敵陣深くに侵入してゴール前にクロスを送る。ファーサイドで前田が身体ごとボールを押し込んでチーム5点目となるゴールを決めた。なお、この試合で3ゴールを挙げた同選手は、今シーズンの得点数を21ゴールに伸ばしている。

試合はこのまま終わり、前田がハットトリックを記録したセルティックが5-0でレイス・ローヴァーズを下して、ベスト8進出を決めた。