私が幼かった頃、プレミアリーグのクラブオーナーは英国人ばかりで、地元の裕福で成功した実業家であることが多く、その地域に貢献したいと考えているオーナーがほとんどだった。
ここ20年で多くの国籍のオーナーが登場したが、今、プレミアリーグで最も強い影響力を持っているのはアメリカ人だろう。現在のプレミアリーグ20チームのうち、リバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなど11チームがアメリカ人投資家によって所有されている。半数以上だ。
プレミアリーグでは、オーナーによる議決権の行使において、規則変更には14クラブの合意が必要とされている。もしこのままアメリカ人オーナーの数が増え続け、14クラブ以上になれば、彼らが望む方向にルール変更することも可能なのだ。英国ファンが慣れ親しんできた慣行を変える可能性がある。
これまで、アメリカ人投資家がプレミアリーグへの投資を躊躇してきた理由の1つに降格制度がある。なぜなら、もし下部リーグに落ちてしまえば収入が急激に下がってしまうからだ。NFL、NBA、MLBといったアメリカの主要なスポーツのリーグでは、チームが降格することはなく、収入が安定している。
プレミアリーグの降格制度廃止は過去にも議論されたことがあり、ありえない話ではない。これがもし実現されれば、チャンピオンシップ(イングランド2部)以下のクラブは、全チームの目標である1部昇格の機会が永遠に失われてしまうことになる。
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