山口蛍「ブーイングされるのは仕方がない」“生涯セレッソ”を誓った男の移籍劇「セレッソが嫌いなわけじゃない」
- By : Kaskas55
- Category : 海外サッカー日本人選手
過去に“生涯セレッソ大阪”を宣言しながら、今季からヴィッセル神戸へ移籍したMF山口蛍(28)。新天地の一員として臨んだ22日の開幕戦(VSC大阪)で古巣のホームに乗り込み、激しいブーイングを浴びた。
今季の開幕カードが発表された1月11日の時点で、覚悟を決めていた。神戸の一員として、中学時代からプレーしてきたC大阪のホームへ乗り込む。歓迎されない存在であることは、容易に想像することができた。
実際、C大阪サポーターが発する大ブーイングがキックオフ前の選手紹介をかき消し、山口がボールを持つ度に慣れ親しんだスタジアムに響き渡ったが、動じることはなかった。
「不思議な気持ちはありますけど、ブーイングされるのは仕方がないと思うので。しっかりと受け止めながら、オレとしては平常心でプレーすることができたと思う」
C大阪を離れるのは、ハノーバーへ移籍した2016年1月以来2度目。この時は遠くドイツの地でC大阪への愛に改めて気づき、わずか半年後でUターン。復帰会見では「残りのサッカー人生をともに歩んでいきたい」と宣言。昨季はキャプテンも務めた。
今季から浦和へ移籍したFW杉本健勇もブーイングの対象にはなるだろうが、復帰した際の経緯や関西のライバルチームへの移籍、大黒柱を失った無念さが、ブーイングの音量を増幅させる。
「ただ、セレッソが嫌いなわけじゃないので。というか、サポーターも含めて、ずっと好きな存在には変わりないと思っているから」
断腸の思いで決断した神戸入りの背景には、競争の中へ身を投じることでさらに成長したいと望む、アスリートの本能があった。
注目の開幕戦は0対1で敗れた。不発に終わったビジャ、イニエスタ、ポドルスキの「VIPトリオ」を後方からサポートしながら攻撃力を発揮させ、守備に転じたときにはピンチの芽を素早く刈り取る役割を担う山口の存在は、新生・神戸の躍進に欠かせない。
試合後、一人で挨拶に向かったC大阪側のゴール裏。ブーイングに混じって聞こえてきたエールが、山口の表情をちょっとだけ綻ばせた。
2/26(火) 16:56配信 夕刊フジ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190226-00000019-ykf-spo
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Source: 海外サッカー日本人選手速報 WORLD SAMURAI